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「はあ!? 元教え子?」 「そんな犯罪みたいに言わないでよ! 大学の時のバイトでの教え子だから、歳は3歳しか変わらないし!」 美波はまだ口を大きく開けたままだ。 「はーーー。 それにしてもすごい偶然。 隣に住んでるとか」 「うん。 まったく……」 「で、告白するんだ、来週」 「……うん」 「……」 美波が少し感心したような顔をして私の顔をまじまじと見る。 「何よ?」 「いや、泉、変わったなと思って。 前は、なんか仕事で手いっぱいで、他のこと考えるのも面倒くさい、って感じだったのに。 今、なんか、積極的、っていうか能動的っていうの? キラキラしてる」
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