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「……そ、そう?」
赤ちゃんは美波の腕の中ですやすや眠り出した。
「あんた、でも、28よ。
その時峰とやらは、ちゃんと先が見えそうなの?」
まるでお母さんみたいな口調。
先……。
時峰と一緒の……、未来?
「そんだけハマってるからこそ、ダメになった時の代償は大きいわよ。
私、傷ついて泣いてる泉なんて見たくないからね」
「ハハ……。
大丈夫だよ」
大丈夫という言葉を出しながら、自分に言い聞かす。
大丈夫。
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