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「そう……」 お互いゆっくり目を閉じながら、顔を傾け唇を重ねる。 どちらからともなく舌を絡め、時間をかけて丹念に口内を愛撫し合う。 「ふふ。 ベッド行く?」 ほろ酔いのユキが先に言葉で誘う。 「ん」 俺は離された唇を追うようにもう一度口づけ、腰に手を回して隣の寝室へ歩いた。 服を脱がし合いっこしながら、もつれた足でベッドへダイブする。 笑いながら何度も何度もキスをする。 歳不相応に艶のある肌。 歳相応に漏れる色香。 聞き心地の良い甘い声を聞きながら、揺れ、揺らし、揺らされる。  
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