3265人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「久しぶり!」
私は渾身の笑顔を作った。
バンッ。
時峰の腕を叩く。
「もう!
いきなりいなくなるからびっくりしたよ!
イタリアだって?
聞いたよ、大家さんに。
ユキさんと晴れて一緒になれたんだね。
よかったね。
ホント、よかった」
勢いで一気に喋ったけれど噛まなかった。
講師の仕事してて、良かったと思った。
「ってぇ。
センセ。
凶暴なん」
「一時帰国?
わざわざ私になんて顔見せにくる必要ないのに」
あははははー、と乾いた声で笑って見せた。
最初のコメントを投稿しよう!