25

21/27
3262人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「そろそろ、男性職員達も出てくると思うから……」 「車乗る?」 時峰は親指を自分の車に向けた。 「ううん。 帰る」 私は笑顔でそう言った。 時峰は何も言わなかった。 私の顔をただ、ひたすら見ている。 「元気そうで何より。 顔見れて安心したわ。 それじゃ」 大きくパーを作り、時峰にバイバイした。 時峰は微かに笑って、まだ、何も言わない。 チャリ……。 バッグから車のキーを出し、時峰の横を通り過ぎ、車へ向かう。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!