26

11/22
前へ
/36ページ
次へ
……あ。 どうしよう。 怖い。 無視すると逆撫でしてしまった時が、と思い、はは、と愛想笑いする。 もう、あと部屋に入るだけなのに。 「昨日、泣いてたみたいだったけど大丈夫ですか? まだ、少し目赤いですよ」 男は心配そうな顔で一歩近づく。 「や。 だ、大丈夫です」 ああ、美波の言うこと聞いて、圭太でも職場の高山でもいいから送ってもらえばよかった。 「それじゃ」 そう言って、私はドアを閉めた。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3178人が本棚に入れています
本棚に追加