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「最近おかしいですよ、泉さん。 昨日も何かあったんでしょ? 僕、話、聞きますよ」 「いや、何もないんで、は、離して下さい」 一瞬。 男の目が鋭くなった気がした。 ガタンッッ!! ガタガタガタッ! ドアから男の手が離れたと思った途端、視界が瞬時に回り、気付けば自分の家の玄関の天井が目に映った。 「痛っ!」 男が中に私を押し込み、玄関になだれ込んできた。 体に乗られて押さえつけられている上に、私の片足は玄関のドアに挟まっている。 痛いっ! 絶対、血が出てる。
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