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次の日。 出勤してトイレに入ると、後ろから水野さんが小走りで追いかけてきた。 「綾川先生、綾川先生!」 ああ、案の定だ。 「誰なんですか? あのイケメン。 実はワケ有り? もしかして元カレさんてあの人?」 水野さんは小声だが鼻息が荒い。 興奮して土足で人のプライバシーに上がり込んでくる。 「……元教え子」 私は淡々と言った。 「ええっ! そうなんですか。 お歳は?」 「25。 じゃなくて、もう26か」 「わお、私と同い年。 綾川先生の教え子さん、もうそんなに育ってるんですね~」
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