第11話

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1週間。

有給を貰った。

叩かれた頬が腫れて、とてもじゃないが人前に出られる顔じゃなかった。

挟んだ足は、あざと擦り傷だけですんだが。

一応実家に連絡すると、母親が帰って来なさいと言うので、1週間実家に帰省することにした。

あの後圭太が隣の男を警察に突き出してくれて、1週間以内に強制退居させられることになったらしいからちょうどよかった。

美波に次の日に電話したら、案の定怒られた。

美波にも圭太にも本当に感謝しないといけない。

自分を心配してくれる人がいるということ。

自分のために動いてくれる人がいるということ。

このありがたみは、何にも替えることのできない財産だ。