3815人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「……。
好きだよ……。
時峰君が。
……好き。
大好き」
体育座りの膝に額をつけ、俯いた顔で恥ずかしさを殺し、
相当……、
相当頑張って言った。
とてもじゃないけれど、上の時峰の顔は見れない。
「……」
?
「……。
い、言ったんですけど……」
時峰?
「……」
「ね、時……」
「……っ」
微かに震える時峰の肩、そして私を包む腕。
後ろで小さな嗚咽が聞こえる。
最初のコメントを投稿しよう!