あとがき

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ご愛読、誠にありがとうございました。 いつものことながら、皆様の応援と読み続けてくださった根気強さのおかげです。 本当に感謝申し上げます。 この話を作るきっかけになったのは、まさしく泉と同じ状況で1人暮らしで仕事中心の生活をしていた自分自身です。 仕事に埋もれることも幸せなことの1つですが、そのストレスや日々のどんな小さなことの報告でも、聞いてくれて受け止めてくれる存在がいたら……、と思って筆を取りました。 うーん。 きっかけはそこでも、結果、ただの焦らし恋愛小説になってしまいましたが(笑) もう1つは、度々出てくる『方丈記』。 ちょっとしつこかったかもしれませんが、その無常観を恋愛に照らし合わせて考えてみたかった、というのがあります。 関係も、環境も、感情も、考え方も。 変えたくないと思っていても、変わるはずないと信じていても、否応なしに変化を余儀なくされるものです。 薄れる変化もあれば濃くなる変化もあり。 知らず知らず深みにハマっている、ということも男女ともに少なくないことで。 そんな恋愛模様を、隣に越してきた元生徒という夢設定で繰り広げてみました。 実際、本気で恋愛している渦中では『その後の変化』なんてどうでもよくなりますよね。 泉の心の中の一言にその想いを込めました。
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