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家でソワソワしながらひたすら時計を眺めて過ごし、
ようやく時計の針が17時半を過ぎた頃、家を出る。
途中の酒屋で、日本酒とビールを買って倉田の家に向かった。
あの酔い潰れて以来の倉田の家のドアの前で、ドキドキする気持ちを落ち着かせようと深呼吸してる俺ってどーなんだろ?
呼び鈴を押すとすぐに開かれた扉の向こう。
「いらっしゃい!」
なんて微笑んで迎え入れてくれる倉田をそのまま抱きしめたい衝動が俺を襲うけど、必死でこらえて。
「お邪魔します」
靴を脱いで、玄関先でそのまま買って来た酒を倉田に差し出す。
「お酒ならあったのにー…でもありがとうございます!
もうじきお魚が焼けますから、リビングで休んでて下さいね」
やっぱり妙に似合ってるピンクのブタさんのエプロン姿の倉田にキュンとしながらリビングに座り込んだ。
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