ジレンマ

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「朝一番でみんなと顔合わせしますので、こちらに」 澪を連れてミーティングルームへ入って行く倉田を見送って。 椎名と工藤も出勤して来たので、俺もミーティングルームへ入って行く。 「倉田、自社チームへの出向だからお前が仕切れ」 進行係を倉田に任せて俺は椅子に腰かけた。 けれど倉田は返事もしてくれないし。 …ま、いーけど…。 けれど倉田は俺を無視したまま、他のメンバーに澪を紹介する。 「えっと、BLUE STYLEから3月までのお手伝いで来て下さった岸本澪さんです」 「岸本澪です。期間限定ではありますが、色々と勉強させて頂きたいと思います。 よろしくお願い致します」 挨拶を終えた倉田と澪が顔を見合わせて笑う姿に、何とも言えない気分。
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