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「どーいう事だよ」
ふてくされて言う俺の前で、ニコニコ笑う智也と隣で顔を赤くしてる柏木。
「えへへ…私が智也さんに惚れちゃったの」
頭をかいて照れ臭そうに言う柏木は、あの守護神の顔からすっかり女の顔になっていた。
「惚れたのは俺の方が先だったよ、きっと」
愛しそうに柏木を見つめながら言う智也に、俺はますますふてくされてやった。
「客の前でイチャつくな、バカップル」
そう言いながらも、前の女と別れてから5年近く恋愛なんてする気配のなかった智也が、ようやく恋に踏み出した事が本当は俺も嬉しかった。
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