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でもまさか殺すなんてね。
私の望みはあの悪魔だけが死ぬことだったのに。でも今ものすごく安堵感に包まれてもいるんだ。
もう誰も椿に触れないと思うと「ざまあみろ!」って何に対してだかわからないけど言いたくなる。
でも、たまらなく悲しい。
もう椿の蔑むような瞳に自分が映ることはないのだと思うと悲しくてたまらない。
どんどん腫れていく顔を重く感じながら私はネットカフェに入った。家には一年以上帰っていない。
ネットカフェが私の家だ。
個室に入ってPCを立ち上げて、『桜日和』を眺めた。
こんなもののために私の偽椿のFacebookのアカウントを削除させなかった椿。
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