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椿のことなら何でも知りたかった。椿の側にいられるならなんでもした。
椿の事ばかり見ていた。
だから、中二の時中西に堕ちていく椿に納得ができなかった。
あんな平凡でダッサイ美術教師に椿が抱かれているのかと思うと腹が立ってしょうがなかった。
椿と中西がデキてた事くらい椿の事ばかり見ていた私はすぐに気づいた。
あの男が椿を組み敷いているのを何度も見た。長々と椿に奉仕させてるのを見て興奮と身体が燃え尽きそうなくらいの怒りを覚えた。
私は中西の淫行の証拠写真を撮って中西を脅した。学校今すぐやめないとこの写真を学校の屋上からばら撒いてやるってね。
あの時の中西の驚いた顔は忘れられないよ。
あいつも私の事馬鹿にしてた。椿にまとわりついてる鈍臭いデブスって。
椿に馬鹿にされるのは構わない。むしろ馬鹿にされていた方が安心できた。
椿にとっての私は鈍臭いデブスでいい。
けど、他の奴にそう思われるのは許し難かった。
中西は椿に本気だったかもしれないけど、脅したら学校辞めてったよ。
なんで椿は気がつかなかったんだろう?
椿に関わった人間はみんな狂うように椿の事ばかり求めてしまうのに。
あの監禁男だってそうだ。
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