Chapter 1

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滝島が、佐伯さんに近寄って 「会社の人たちは、知らない人だよ!」 「いつから!?」 佐伯さん、何で怒ってるんだ? 「は、半年前くらいかな。」 思わず答えると 「その前に…ご婚約者…亡くされて…間も無くじゃないですか…。」 ズキンッ…。 そうだよ…光花を失った苦しさから、俺は香織を利用して…そして愛してしまった。 「失恋は、新しい恋でって言うでしょ!佐伯さん!」 何故か滝島が、必死でフォローする。 「そうですが!会社の子たちも、みんな心配してたんです!なのに!」 「すみません…。」 何か謝っといた方が、良いのかな…。 「佐伯さん…無理だよコイツ、超天然記念物から!」 「解ってますよ!」  解ってるんだ…ん、何を? 「だから、みんな同盟と言うか暗黙の了解と言うか…小田切さんが、いつから誰かをと指くわえて…あっ、待ち焦がれていたのに!」 俺は訳が解らず、滝島に視線送ると、お手上げポーズをしている。 どうしたものか…。
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