Chapter 1

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「プルルル…ガチャ!」 実家の電話が繋がった。 「あっ!俺、志信だけど。」 『あら!わざわざ連絡くれたの!昼間、香織さんからお礼の電話をくれたけど。』 「あぁ…色々、有り難う。現金までくれて。」 荷物の中には、気持ち現金が入っていた。 『香織さんの退院祝いよ!挙式の足しにしときなさい!』 「はは!言っとくよ。味噌汁…懐かしい味がした…。」 『早速、作ってくれたのね!飲み過ぎた翌日にいいわよ!』 そこかっ!! 「言っとくよ。」 『もう伝えたわよ!それにしても、香織さん元気になって良かったけど、退院してあんたいきなり入籍なんて、香織さんに無茶させんじゃないのよ!向こうのご両親には、ちゃんとお話したの!?』
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