Chapter 2

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最初は本当にドラマの様に、普通だった。 てか、ドラマは大抵何かあるけど。 「初めまして、渡辺香織と申します。」 深々お辞儀をし、母さんの好物の昆布巻きセットをお土産に渡す。 「初めまして。香織さん、疲れたでしょ、気を使わずにリラックスしてね。」 ニッコリ笑って優しく香織を受け入れる…まだ本性は表れていない。 香織は、母さんを見るや 「綺麗~!素敵~!」 と瞳を輝かせていた。 彼女曰く美しいものには、何でも感動してしまうとの事。 ビジネスマナーが身に付いて、大きいプロジェクトも成功させてる経験か、いざとなったら香織は立派な立ち振舞いだった。 おやじにも紹介し、両親も香織を一目で気に入った様で、会話を弾ませる。 「まぁ、インテリア会社にお勤めなの!お洒落なのはそういう事かしらね!」 「いえいえ~そんな!志信さんこそ綺麗なんで、やっぱり納得しました!」 本気の言葉に、母さんも気を良くして。 「あらあら~恥ずかしいわぁ~!香織、夕飯も食べていってね!」 ご機嫌だな…。 でも問題は…これからなんだ。
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