Chapter 1

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「いつも悪いな…。」 「あらあら~珍しく、しおらしいねぇ~!」 「ずっと会社休んだしな。」 「と、言っても3日じゃん!」 「ま…確かに…。」 そう…香織は3日間昏睡していた。 ずっと付き添ってる俺に、香織の母親が心配して 「小田切さん…寝てないでしょう。私が付いてますから、少し休んで。」 「いや…大丈夫です。香織さんの側に居させて下さい…。」 「…いつ意識が戻るか分からないし…。」 「お願いします…側に居たいんです!」 いい年した男が、本当に駄々っ子みたいだ。 「貴方が責任を感じる事ないのよ…。」 責任…あの時、俺も気に掛けていたら、もっと違う結果だったかもしれないのに。 「事故の時に…側に居たんです。」 「でも、小田切さん…香織の意識が戻っても障害が残るかもしれないのよ…。」 例え障害が残っても、意識さえ戻ってくれたら…目の前に居てくれたら、それだけでいい!
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