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「申し訳ありません!」
今にも泣き出しそうな顔で入庫管理部に駆け込んで来たのは倉田だった。
「倉田部長、問屋で30個はキープしましたから、あと20個です」
槙田の言葉に、倉田は唇を噛みしめる。
「本当にご迷惑おかけしてすみません…
私のミスなんです…すみません…」
そう言って頭を下げたきり、ふるふると肩を揺らしている。
「倉田…泣いてる場合じゃねーぞ。
ショップ回り行くから一緒に来い。
槙田、問屋の方、よろしく頼むよ」
「はい。戻ったら配送台の上に置いておきますね」
「ああ、じゃあ行って来る」
相変らず今にも泣き出しそうな顔の倉田の腕を掴んで、俺は入庫管理部から走り出した。
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