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乗り込んだエレベーターの中。
「部長…すみません…」
小さく言った倉田の頭をポンポンと叩く。
「全部終わってからでいい。
今はとにかく商品集めないとな」
「…はい」
駐車場に止めておいた俺の車に倉田と乗り込んで、リストにあるショップを1件1件回る。
週末だけに、電話を掛けてた所でお客様の対応が忙しいショップはほとんど電話には出てくれない。
だから直接行った方が、断然早いのだ。
しかし足りない商品は、今年の新作だけに、思いのほか売れ筋のようで完売のショップが多くてなかなか数が集まらない。
「まだ諦めるなよ。行ってないショップがまだまだあるからな」
完売を告げられるたびに助手席で、泣かないように必死に唇を噛んでる倉田の頭を何度もポンポンと叩いて次のショップに向かった。
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