伝わる想い

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それでも沈黙の合間に時々ぎこちない会話をしながら、幹線道路沿いのファミレスで食事を済ませる。 いつもみたいに「おいしー」って言いながら食う倉田じゃなく、完全に緊張しながら食ってる倉田の姿に俺もどうしていいものか戸惑いながら。 「ファミレスメニューも捨てたもんじゃねーな。何気に美味いし」 「そーですね…」 「…………」 …どーした俺? なんかこれじゃ中学生の恋愛みてーじゃん…。 そうは思っても、黙ったまま隣で流れる街灯を眺める倉田の横顔をチラリと見ると何て言葉をかけたらいいのか分からないんですけど。 「倉田…」 「はいっ」 「明日…朝から梱包と発送やるから…」 「はい…」 …仕事の話なんかしてる場合じゃねーだろ俺! どんどん近づいて行く倉田の家に俺の気持ちがますます凹んでく。
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