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───土曜日の朝。
目覚めた俺は、シャワーを浴びて支度を整えていた。
きっと倉田は家にいるだろう。
昨日の事、それに自分の正直な思いをきちんと伝えなきゃいけない時が来たんだと思った。
澪が言った、”愛してるって言ってもらえない事はすごく不安なんだよ”って言葉が、俺の背中を押してくれたような気がする。
もうアイツを不安にさせたくない…。
昨夜から開いたままのノートパソコンの画面には今週の企画ページ…。
いつもの倉田らしくない、平凡なデザインがアイツの不安な心を表している。
倉田を追い詰めているのは俺なんだと思う…。
ノートパソコンの画面を閉じて、部屋のキーを手に玄関まで行った時、俺の携帯が鳴り出した。
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