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何が起きたか…私にはさっぱり理解できなかった。
「もう一度だ!!」
蓮さんは休むことなく化け物に拳を叩き込む。
『………!?』
化け物は黒い球体に包まれ、消滅した。
「ふむ、撤退したか」
「蓮…あんた…」
「言いたいことは分かるが、限界だ…また後で、な…」
そう言うと蓮さんは倒れ混んだ。
「気を失ってるだけだね…胸の傷も何ともない…」
神奈子様が呟くと同時に、私は安堵した。
「神奈子様…あれは…」
早苗さんが聞いていた。
「あれが異変の真実みたいだね…」
「何にしても、蓮さんが起きるのを待つしかないわけですか」
化け物と戦っていた時の蓮さんはどう見ても別人格だったのだが、私はそれを確証出来る証拠もなかったため、なにも言わないことにした。
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