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「っ!?」
お婆ちゃんの所に到着してすぐに手がかりを探したけど、何も見つからなかった。
落胆する時間が勿体ないと思った僕は、お婆ちゃんの所に荷物をおろした後、すぐに目的の山に行こうとしたんだ。
けど…そんな僕を阻むように謎の頭痛が襲ってきた。
「何…これ!?」
尋常ではない痛みに僕はうずくまる。
「っは!?」
少しした後、痛みは嘘のように消えていた。
「今の…何だったんだ?」
僕は立ち上がって、山の中に入っていった。
「結構深くまで来たつもりなんだけど…」
しばらく森の中を散策しても、何も見つからなかった。
「っ!?また…」
山の入口で起きた頭痛が再び襲ってきた。
『この巡り合わせも、奇跡が起こしたんだろうさ』
「これ…は!?」
頭の中に砂嵐の様なざらつきと共に、誰かが会話している。
『だから、また会えるかもしれないよ』
『また会おうね♪』
「僕…は…」
一瞬出てきた少女に、僕は無意識に手を伸ばしていた。
「君に…」
会いたかった…そう言おうとして、僕の意識は途切れた。
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