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「そんな…!?」
「本当ですよ、天狗とはそういう種族です」
文と呼ばれた少女はそう言う。
「とりあえず、拾った責任は果たしますよ、死なせはしません」
そう言う文を、僕は頼もしく思う反面、自分自身が情けなく思ってしまった。
「やっと起きたんですね、その外来人」
家を出ると狼の様な耳をした少女が立っていた。
「そうですよ、一週間も寝続けてました」
「一週間も!?」
一週間も寝ていたとは思わなかった。
「さぁ…大天狗様の所に行きますよ」
そう言われて、僕は大天狗の元に連れていかれた。
その道中…
「そう言えば、まだ名前を言ってませんでしたね…私は射命丸文と言います」
「僕は蒼崎蓮、よろしく…って言っても仕方ないか」
これからどうなるか分からないのに、そんなこと言ったって仕方がない。
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