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「……浅間さん、一つ約束してくれ。召喚した人間を研究材料とかにしないって」
吉川の声に、浅間さんは「さあ、どうだろうな。召喚した人間が手を出さない限りは約束してやるよ。安心しろ、戦力を削ぐような真似はしねえさ」といつものように悪鬼じみた笑みを見せた。
「俺、一番最初でもいいですか。一応班長だし、一番年上だし」
「あっ! じゃあ僕二番目予約しときますね! もうなんかワクワクしちゃって……このまま生き殺しはないですよ浅間さん!」
吉川の発言に食い気味で入ってきた上野くんに、吉川は「予約ってお前なぁ、遊びじゃないんだぞ」と頬を掻いた。
「別に遊びのつもりじゃありませんよ! ただやっぱり召喚の儀式には興味があって!」
「あ、じゃあ私三番目!」
空音さんがそう手を上げて、出遅れたことを理解する。浅間さんは呆れたように私たちを一瞥してから「順番なんてのは早いもん勝ちでいいんだよ、んなもん。早くしろ」と悪態をついた。
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