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「スコッ!」
グランのそばにいたスコルピがなつくようにすりすりと頭を寄せてくる。
「じゃあ行ってくるよママ。次帰ってきたら俺チャンピオンになってるから楽しみにしててね。」
「気をつけてね。何かあったら連絡するんだよ。スコルピもグランのこと、宜しくね。」
「スコッ!」
母親はスコルピの頭を優しく撫で、スコルピも元気に返事する。
「スコルピ。行くよ!」
「スコッ!」
声を掛けられたスコルピはくるりと身体を回転させグランの元に駆け寄る。
こうして後のヒーローである少年、グランの旅は幕をあげたのだった。
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