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「…槙田…お願いだから離れてくれねーか?」
槙田の頭を見おろしながら言ってみたけど。
「絶対嫌ですっ!」
即答で断られた。
「…じゃそのままでもいいから、話を聞いてくれる?」
俺の言葉に、槙田がコクンと頷く。
「俺さ、初めの頃は、槙田が言ってるのと同じように倉田の事見てた。
おデブだし、菓子ばっか食ってるし…
俺より体重も重そーな女なんて、好きになんかならねーって思ってたよ」
相変わらずしゃくりあげながら、俺にしがみつく槙田を見下ろしながら言葉を続ける。
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