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俺の部屋は101号室。
彼女の部屋は102号室。
「どっちの部屋で話しますか?」
俺の腕の中にいた彼女を部屋の前でそっとおろした。
「あなたの部屋。」
彼女がそっと呟く。
「いいですよ。
でも、手当てする前にシャワー浴びてきてもらっていいですか?
傷を清潔にしてほしいし、お化粧も落としたほうがいいですよ?」
「家に入るのが怖い。」
また、彼女の体が小さく震えた。
いったい何があったんだ?
「じゃ、一緒にあなたの部屋に行くから必要なものを持って俺の部屋に行きましょう?」
小さく震えている彼女が静かに頷いた。
そして、彼女は102号室の鍵を開けた。
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