第3話 卓巳side

2/29
363人が本棚に入れています
本棚に追加
/419ページ
どうやら寝てしまったようだ… カーテン越しでも日の光が眩しい。 もう10時か。 あれ?一緒に寝たはずの彼女がいない。 彼女が寝ていた場所のシーツはもう冷たくなっていた。 夢だったのか? リビングに行ってみる。 彼女の姿があった。 「おはよう。」 「おはよう。」 彼女は洗濯をしていたらしく、もうバルコニーにはたくさんの洗濯物が干され、ソファーには干しっぱなしなっていた俺の洗濯物が綺麗に畳まれていた。 しかも、下着まで… 「ご飯にする?」 新婚になったようでなんだか気恥ずかしい。 「今、急いで支度するからちょっと外にでないか?」 俺にはある考えがあった。 「いいよ。私も支度してくる。 洗濯物大丈夫かなー、雨降らないよねー」 そうそう言いながら彼女は紙袋からゴソゴソ服取り出し、脱衣場へ消えた。 「一花、もう出れる?」 「今行くー」 小走りで近づいてくる一花。 小動物みたいだな…
/419ページ

最初のコメントを投稿しよう!