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すると彼女の体はふらついて倒れそうになった。
よく見ると片方の靴のヒールが折れていた。
「すぐ着くから、我慢して。」
そう言うと彼女をお姫様抱っこした。
彼女は顔を赤らめコクンと頷いた。
彼女の体は思ったより軽くて、ちゃんと栄養をとっているのか心配になるほどだった。
白くスラリと伸びた足はすべすべしているものの、やはり擦り傷が痛々しい。
どう処置するかな。
そしてアパートまで向かった。
静寂に包まれた夜の闇。
ポツン、ポツンと設置されている街灯の下を通るとお互いの顔がうつしだされ少し恥ずかしかった。
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