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しかし今日は週末って事もあって、やたらクライアントからの電話が忙しい。
メールマガジンの配信予約やら、土日限定のタイムセールやらの設定依頼が多く、集中して仕事をこなしていた時だった。
「藤森部長っ!倉田部長が…!」
泣きそうな顔でデザイン部に駆け込んで来たのは槙田。
その緊迫した表情に俺は慌てて立ち上がった。
「倉田がどうした?!」
俺の問いかけに、槙田が顔を青ざめながら言いかける。
「倉庫で突然倒れて…」
その言葉を最後まで聞く事もなく俺はデザイン部を飛び出した。
そのままエレベーターに駆け込んで5階の倉庫へと走って行く。
「美穂っ!」
叫びながら倉庫のドアを開けてみれば、真っ青な顔で床に倒れている美穂の姿が目に飛び込んで来た。
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