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「美穂っ!しっかりしろ!」
美穂を抱きかかえて呼びかける俺の後から柏木が声を掛ける。
「救急車呼んで来ます!」
泣きながらオロオロしている槙田に聞いた。
「槙田、倉田が倒れた時の状況を話してくれ」
「はい…倉庫に来て、今までの事を私が謝って…
そしたら倉田部長が、笑ってもういいの、気にしないでって…
そう言いながら、いきなりペタンって座り込んでそのまま倒れちゃって…。
倉田部長大丈夫ですよね?
このままなんて事ないですよね?」
涙をポロポロこぼしながら言う槙田。
「バカ、そんな事あるワケねーだろ!」
それは自分の中の不安を打ち消すために叫んだ言葉だった。
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