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病院に着いて、処置室へと運び込まれた美穂をガラス越しにじっと見つめる。
この1週間で、美穂に何があったのだろう…
だけど…倒れるまで苦しめたのは、間違いなく自分だ。
俺…結局いつも美穂を追い詰めてばっかだな…。
付き合い始める前も、仕事に支障を出してしまうほど追い詰めて…
付き合い出してからも、俺の勝手な行動で苦しめて…。
愛する女ひとりも守ってやれてない自分の情けなさに涙が出て来る。
処置を終わった医師が出て来て、俺に頭を下げた。
「倉田美穂さんの症状ですが…」
「はい」
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