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「俺のコト、信じてくれる?」
「はい…信じます…」
「ん。ありがと。
それと…俺はお前の事は遊びでもないし、いつか捨てるなんて事も思ってねーよ。
お前の外見とか、そんな事でお前に惚れたワケじゃねーから。
倉田美穂って女の中身に俺は心底惚れたし、美穂と一緒にいる時が俺は一番自分らしくいれる。
だから前にも言ったけど、お前はそのままでいーんだよ」
布団からじっと俺を見つめる美穂の瞳がうるうるし始める。
「お前がいないと、俺は酒ばっか飲んでグダグダするくらいお前が好きなの。
もう一度だけ言うからな、二度と忘れんな。
俺は、お前を愛してるから。
絶対俺から離れるな。ずっとここにいろ。
分かった?」
「はい…」
「よし。じゃ美味いメシ作ってやるから大人しく寝てろ」
美穂の髪を優しく撫でてやると、落ち着きを失くした美穂が言った。
「…隼人さん…料理…本気でする気なの?」
…そーだった…。
俺、まともに出来ねーんだった。
「…デリバリーにするか」
ようやく布団から顔を出した美穂が楽しそうに笑った。
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