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結局、仕事が終わってから心配して駆けつけてくれた柏木に食事を作ってもらう事になった。
「しっかし、仕事も女の扱いも完璧な藤森部長が料理の才能ゼロとは驚きだわ」
「うるせーな小姑」
お互い暴言を吐きつつも、美穂の為に作ってくれてる柏木に感謝する。
「だけど、あの後、社内は大変だったのよ?」
「ああ、仕事の方は間に合ったか?」
「そんなの私と岸本さんで協力したらなんとかなったわよ。
そうじゃなくて、藤森部長と美穂の関係がバレたもんだから、あちこちで女子社員が泣いてたわ。
美穂、アンタ来週からますます敵が増えるのは確実よ。
覚悟しときなさい」
柏木の言葉に、今にも泣きそうな顔の美穂が俺を見上げてる。
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