愛のダイエット

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駅に向かって歩いていると、俺の携帯が鳴り出す。 ポケットから携帯を取り出してみると、柏木からの着信だった。 …また罵声コールか…? そう思いながらも通話ボタンを押す。 「はい藤森です」 『そろそろ言い訳を聞いてやってもいいわよ、藤森隼人』 …なんで上から目線でフルネームなんだよ…。 そう思いつつも、一応聞いてみる。 「そりゃどーも。 …美穂も一緒にいるのか?」 『いないわよ。 私は今、智也さんの店にいるの。 智也さんがあまりにもアンタが来ないって心配してるから呼んでやってるだけよ』 「あっそ…じゃお言葉に甘えて愛しの智也に会いに行くよ」 『とっとと来なさい』 また一方的に切られた電話をポケットに入れ、俺は来た道を戻って智也の店に向かった。
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