502人が本棚に入れています
本棚に追加
2日間の休みの間は、自分でもヤバイと思うくらい美穂に触れっぱなしで過ごした。
愛しくてたまらなくて、片時も離れたくなくて。
一晩でだいぶ顔色が良くなった美穂と食材を買い物に行って、少しだけど料理も教わったり。
再び穏やかに流れ始めた二人の時間にホッとしていた。
週末の出来事で会社で隠す必要もなくなったし、月曜の朝はいつもの柏木のお迎えを断って二人で一緒に出勤する。
まぁ俺は元々隠すつもりはなかったんだけど…。
駅から会社までの道のりもずっと手を繋いで歩いてたら、女子社員の何人かが、俺と倉田を突き刺すような視線で見つめてる。
それに気づいた倉田が不安そうな顔で俺の横顔をチラチラ見てるし。
俺は繋いだ手にギュッと力を入れて。
「お前は俺の女なんだから堂々としてりゃいーの」
最初のコメントを投稿しよう!