愛のダイエット

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「うー…はい…」 微妙な顔で頷く倉田だったけど、少しの間我慢して慣れてもらうしかない。 会社に着いて、倉田共々パソコンの電源を入れていると、椎名がブスっとした顔で出勤して来た。 挨拶もなしにデスクに腰かけた椎名。 「椎名、挨拶もなしか?」 そう声をかけると、ムッとした顔で俺を見上げる。 …どうも椎名は週末のカミングアウトがお気に召さない様子。 「…おはようございます」 そう言いながらも、しっかり倉田に睨みを利かせてるし…。 バツ悪そうな顔で俺を見つめる倉田に、俺は目で合図した。 『気にするな』
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