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…が。
仕事が始まって少しした頃、椎名が倉田のデスクにツカツカと歩いて来て何かをパシンと投げつけた。
「えっ?」
倉田の反応に、俺も倉田のデスクに視線を送ってみると、『辞表』と書かれた封筒。
「もう倉田部長について行くのが嫌になりました!
辞めさせて下さい!」
椎名の言葉に、デザイン部全員が倉田のデスクに視線を集中する。
…全くこのお嬢さんは…。
若干呆れつつも、放っておく訳にも行かず。
「椎名、ちゃんと理由を聞かせてくれ。倉田も一緒に来い」
そう言って俺は立ち上がり、椎名の腕を掴んでミーティングルームへ移動する。
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