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「ガキくせー事言ってんじゃねーよ。
お前なー…自分が社会人だって自覚持ってねーのか?
ここは学校じゃねーんだぞ」
厳しい言葉を吐く俺を倉田が止める。
「あの…藤森部長…少し椎名さんと話しをさせて頂けますか?」
子供がダダをこねてるみたいな椎名にイラっとしてた俺は椅子に背中を押し当て腕を組んで頷いた。
そんな俺の態度に、倉田は小さく笑ってからゆっくりと椎名に語りかける。
「あのね、椎名さんが私を嫌いって思うならそれは仕方ないと思うの。
だけどね、椎名さんも専門学校で一生懸命勉強して来て、この会社に入って
これまでたくさんの作品を作成して来たじゃない?
その椎名さんが作ったページを見て、この商品いいなって思って買ってくれたお客様もたくさんいると思うの。
椎名さんが作るページは、本当に女の子の夢がいっぱい詰まってて…
その商品に対して本当に気持ちがたくさん詰まってて…
私みたいなおばさんには作れない可愛さがあってとても素敵だなっていつも感心してる」
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