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あの件以来に訪れた智也の店のドアを開ける。
「隼人、おかえり」
やんわり微笑む智也と、ギロリと相変わらず鋭い目の守護神。
「心配かけてすまねーな智也」
「ふっ…まぁ隼人だからな」
何も言わなくても分かってくれる智也の笑顔に救われた気分。
「それで?あの夜、槙田さんと何があったのよ。白状しなさい浮気男」
早速、鋭く突っ込んで来る柏木にため息をつく。
「何もねーよ。ただ朝まで一緒にいて話してただけだっつーの」
「はぁぁぁ?そんなの誰が信じると思ってんの?
美穂は、太田であんなに浮気男に苦しんだのに…
アンタまで太田と同じ事するなんてどーいう事なのよ!」
身を乗り出して今にも噛みつきそうな勢いの柏木を、智也がなだめてくれる。
「梓、ちゃんと隼人の話聞いてやれよ」
…やっぱ智也は天使だ、天使。
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