愛のダイエット

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「美穂…そんなに部長の事…好きだったんだ…」 「…なぁ、柏木。 美穂はあの後、俺とのコトはどうしたいって言ってた?」 俺の質問に、柏木は涙を拭きながら答える。 「少し…時間かかるかもだけど…いつかちゃんと話し合いたいって言ってます」 「…そっか………なぁ、柏木。 明日の週末は、俺と美穂に…二人だけで話をさせてくれないか? 俺はきちんと美穂に伝えてやらなきゃいけないと思ってる。 遊びなんかじゃないって事も… 美穂がいなきゃ俺が俺ではいられなくなるって事もな」 じっと柏木を見つめながら言った俺の言葉に、柏木も黙って頷いてくれた。 「部長…私が邪魔してたんですね…ゴメンなさい」 反省する柏木の頭をクシャクシャッと撫でてやると、智也にパシっと手を叩かれる。 「俺の女に勝手に触んな」 さっきまであんなにも優しく微笑んでた智也の目がすっかり鋭く変わってるのを見て、俺は苦笑いしてからアルディラを飲み干した。
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