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「…っ…!お…か…な!」
「起きろ!バカヒナ!」
バシィィッ!
頭を襲った痛みと共に私は夢の世界から目覚めた。
目を擦りながら頭を上げると、
私を叩き起こした張本人の日鞠(ヒマリ)が居た。
「ヒナ、あんたいつまで寝るつもり?もうとっくに放課後なんだけど…、あんた学校でお泊まりでもする気だった?」
日鞠は呆れた顔をして言った。
ヒマリに言われて周りを見渡せば、
もう誰も教室には残って居なかった…
「ごめん、日鞠!すぐ準備するから。」
そう私は日鞠に言って、急いで帰りの支度をしたて、学校を後にした。
帰り道、2人はいつも通り他愛も無い話をして帰っていたのだが、
大の噂好きの日鞠が、また噂を聞いたらしく、私に噂をしてきた。
「ねぇヒナ、丘の上に建ってる古びた洋館のこと知ってる?」
と、日鞠がニヤリとした顔で聞いてきた、日鞠がその顔をする時は大抵私が嫌いなホラー系の話の時で…
私は、耳を塞ぎながら
「そ~ゆう話は辞めてよっ!」
と言い、日鞠に有無を言わさず別れを言って無我夢中で逃げ出した。
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