第二章

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「あれっ?痛くない!」 私は、自分が高い所から落ちたはずなのに傷1つすらないことに頭を傾げた、その上、固く冷たいはずの地面が軟らかくその上温かいのだ 「おい」 急にそんな声がして私は初めて自分が人の上に落ちてしまったことに気づいた 「ごめんなさい!!」 私は急いで下敷きにしてしまっていた人から降り、頭を下げた そして、やっと私は周りの異変に気がついた 夢でもみているのだろうか… 私は確かに、あの古びた洋館の中にいた筈だったのに… いつの間に森に来てしまったのだろうか… 私はこれ以上考えても仕方ないので、下敷きにしてしまった彼に聞いてみることにした 「あの、ここは日本のどこですか?」 俺から降りた女が急に百面相なんかしだした… そう思ったら変なことを訊ねられた、ニッポンって何だ?… 「ニッポンって場所は知らねぇが、この国にはねぇぞ。それに、ここはメルテール帝国だ。お前頭は大丈夫か?」
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