第二章

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「あなたって言い人なのかと思ったらそうでもないのね」 なんてあの女が言った 「フツー、自分を助けてくれようとしてる奴に向かってそんなこと言うか…?…」 そう俺は呟いた 「仕方ないじゃない!それが私の本音なんだから…」 だか、返ってきたその女の言葉は俺の予想を大きく反したものだった 俺は驚きのあまり言葉を無くした… 俺は、今の今まで女は男の下に居るものだと思っていた、それにそれが、この世の中では当たり前なことだったから… 彼は先ほどからずっと目を見開いて固まっている 私は、自分が何か可笑しなことを言ってしまったのかと不安になり彼に尋ねてみたが、彼は、私の声が聞こえていないのか答えてはくれなかった そのかわり、しばらくして彼はフッっと笑うと、面白い奴だ…そう小さな声で呟いていた そして彼は 「行くぞ」とそう私に声をかけ歩き始めた
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