始めに

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夏希は頭がいい!すごく!! テストでも70点以下を取ったところなんて見た事ない! 70点台すらもめずらしい方だ。 「二学期は夏希に勉強教えてもらえる!」 「嫌だよ」 夏希は優等生と呼ばれるのを嫌う。 何でかは知らないけど、嫌みたいだ。 でも、分からない所があれば絶対に教えてくれる。 なんだかんだ言って夏希はやさしいのだ。 だから、私は夏希が大好きだ! 夏希と席がすぐ近くだという事により喜んでいて、また何のことに頭を抱えていたのかを忘れてしまった。 「はーい、じゃあみんな席決まったね。クレームとかすんなよ。・・・あと安藤今日は体調がいいのか?」 ? 安藤? 誰? たぶんクラスメイトの心がシンクロした奇跡の瞬間だった。 するとすぐ隣から 「・・・はい・・・」 「うっふゃいや!?」 なんと女子らしくない声なのだろう。 いや、私の声なのだが・・・ いや、今時可愛い男子ですらあんな声は出さないだろう。 でも、でもさ!
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