ライバル出現

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「美穂、リングつけてあげるから手出して」 嬉しそうに手を差し出した美穂のプクプクの左の薬指にそっとリングをはめてやる。 「来年の美穂の誕生日には、この指にマリッジリングつけるから」 それは俺から美穂へのプロポーズ。 しばし呆然とした美穂は、顔を赤くしてコクンと頷いてから俺の手を取り、さっきのペアリングをはめてくれた。 「ずっと…よろしくお願いします」 照れながら言う美穂に俺の顔も緩みっぱなし。 二人で微笑みあって、シャンパンで乾杯。 「すごい!おいしー…ふふっ」 幸せそうに料理を堪能する美穂の笑顔。 二人で見るクリスマスイルミネーション。 そして半年後の約束…。 二人で過ごす初めてのイブは、俺にとって最高に幸せな時間だった。
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